聞く習慣

〜自分と人生が変わるいちばん大切な会話力
未読
聞く習慣
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〜自分と人生が変わるいちばん大切な会話力
未読
聞く習慣
出版社
クロスメディア・パブリッシング

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出版日
2023年05月01日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

人と話すのがしんどい――。本書はそんな悩みに軽やかに答えつつ、「ラクに話すコツ」を教えてくれる一冊である。

「人見知り」「コミュ障」を自認する著者のいしかわゆき氏は、インタビューライターとして活動していくなかで、「会話下手でもラクに話せるコツ」をつかんだという。それは、相手に「インタビューするように」質問をして、相手を中心に話してもらうことである。そもそも「接点がない相手」や「興味がない相手」と話すことは、誰にとってもしんどいものだ。しかし、自分は興味がなくても「インタビューの読者はどんなことを知りたいか」と視点をずらすことで、色々な質問が浮かんでくる。

また、会話というと「自分が話さなきゃ」「なにか面白いことを言わないと」と構えてしまうが、上手に「聞く」ことで会話はいくらでも弾ませることができる。本書では著者が培ってきたノウハウを、さまざまな経験談を交えながら、ゆるくやさしい語り口で紹介している。

自分に自信がなかったり、なにを話していいかわからなかったりして、コミュニケーションがうまく取れない人は多いだろう。そんな人にとって、「話す」よりも「聞く」ことが大事だというのは朗報である。しかし、「聞く」ことにもテクニックは必要だ。本書では具体的な会話事例を交えた「聞くコツ」が満載である。著者のまっすぐな言葉は、あなたの背中を押してくれるはずだ。

ライター画像
中村美音

著者

いしかわゆき
ライター。早稲田大学文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系卒。Webメディア「新R25」編集部を経て2019年にライターとして独立。現在は取材やコラムを中心に執筆するかたわら、声優やグラフィックレコーダーとしても活動中。ADHDとHSPを抱えながら、生きづらい世界をいい感じに泳ぐために発信している。著書に『書く習慣 ~自分と人生が変わるいちばん大切な文章力~』(クロスメディア・パブリッシング)と『ポンコツなわたしで、生きていく。~ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす~』(技術評論社)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    コミュニケーションが苦手なら、相手に話してもらえばいい。相手の話を上手に聞くことで、会話を楽しめるようになる。
  • 要点
    2
    会話上手になろうとして、自分が面白くなる必要はない。世の中のトレンドを幅広く押さえておくことで、相手と共通の話題が生まれる。
  • 要点
    3
    相手から面白い話を引き出すには、インタビュアーになったつもりで話を聞こう。たとえ自分は興味がなくても、「みんなが知りたいこと」を考えると、多くの質問が思い浮かぶはずだ。
  • 要点
    4
    相手の話は、どんな内容でもいったん「肯定」しよう。人は否定されると「話したい欲」を失ってしまう。

要約

会話のハードルを下げるコツ

「自分のために」人の話を聞く

人とうまく話せない、どう返せばよいかわからない。コミュニケーションがうまく取れない人が会話を楽しめるようになるには、次のことを知っておくといい。それは「自分が10割話す必要はない」ということだ。自分は1を振って、相手に10話してもらう。そう考えれば会話のプレッシャーは減るはずだ。

しかし、人に興味を持つことは難しい。みんな自分が大好きで、自分のことでせいいっぱいだ。まして世代が離れた人や、短期的な付き合いになりそうな人に対して「興味を持つ」のは難しい。

そこで、「自分のために」人の話を聞いてみたらどうだろう。「この人の話を聞いたら、いいことがあるかもしれない」と思いながら話を聞けば、どんな相手ともラクに会話ができるようになるだろう。

相手を自然に会話に誘うコツ
Edwin Tan/gettyimages

会話が苦手な人にとっては、複数人が集まる場よりも「1対1」の方が話しやすい。飲み会やイベントなどでは、誰となにを話したらいいかわからず、会話が成り立ちにくいからだ。それに、「サシ」でじっくり話したほうが実のある話ができるというものだ。

とはいえ、いきなり「2人で会いましょう!」と声をかけるのは勇気がいる。そこで、誘うときは「軽い相談」をセットで持っていくといい。「今度京都に行くんだけど、美味しいお店教えて」など、「調べれば出てきそう」な小さな相談をあえてするのだ。すると、相手に違和感を与えずに誘うことができ、自然な流れで会話をすることができる。

アドバイスをもらったら、感謝を行動で示すことが重要だ。たとえば、オススメされた本があったらその場で買ってみると、相手は「教えてよかったな」と好ましく思い、好感度も上がる。

普段から、軽い相談や報告を気軽にし合える習慣をつくっておくと、話す機会をつくるハードルはグンと下がるだろう。

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要約公開日 2023.08.18
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