本書の冒頭では、いつでもどこでも成果を出せる「再現性の塊」の「仕事の考え方」が4つ紹介されている。
1つ目は、他社が「何をやっているか」ではなく、「何を叶えているか」に目を向けることだ。つまり、「あの会社は、なぜ(何のために)この商品を出したのか?」「この商品は、誰のどんな問題を解決し、どんな利点・価値を生み出しているのか?」に目を向けるべきなのである。これによって、その商品が叶えている「顕在ニーズ」が特定でき、「同じものをつくって、もっと安く売る」か、その顕在ニーズを叶えたうえで「残る潜在ニーズ」を叶える商品を開発するという手段が採れる。
2つ目は、「存在」「行動」「結果」に目を向けることだ。
「存在」とは、お客様の会社の中に「本来はなければいけないのに、ないモノや、いない人」あるいは「なくてもいいのに、あるモノや、いる人」のこと。
「行動」とは、お客様の会社における「やりたくないのに、やっていること」や「やらなければいけないのに、やっていないこと」。
「結果」とは、お客様の「行動した結果」だ。
この3つを事実として捉えると、お客様のニーズが見えてくる。そのニーズを仕組み化やシステム化によって叶えられれば、受注や契約につながるだろう。
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