「心理的安全性」が保たれている職場とは、「上司、部下のどちらも言いたいことが言える空気感がある状態」の職場を指す。
上司は強い立場にあるため、心理的安全性が低いとは感じられないかもしれない。だが、上司の中には、パワハラだと受け取られることを気にして言いたいことを我慢している人も多い。組織としてのパフォーマンスを上げるためには、上司も部下も、どの立場の人から見ても心理的安全性が確保された場を目指したい。
では、心理的安全性の高い職場を作るには、「挨拶は自分からする」のと「自分からしない」のと、どちらがいいだろうか? 答えは、「自分からする」。気持ちよく働くためには挨拶は自分からしたほうがいい。
そもそも、なぜ自分から挨拶をしたくないと感じる人がいるのだろうか。多くの場合、挨拶がどう受け取られるのか不安だという心理が関係している。
心理的安全性が低くなる原因には、「無知、無能、邪魔、ネガティブ」の4つがある。無知であると思われたくない。仕事ができないと思われたくない。「余計な口を挟むな」と言われるのが怖い。ネガティブな理屈ばかり言う人だと思われたくない。
こうした思考が現れたら、職場の心理的安全性が低くなっているサインだ。心理的安全性の低い職場では、社長から挨拶されても返事をしない人がいるという。それは、「挨拶をきっかけに叱られるかもしれない、無能だと思われるかも知れない」と警戒しているからだ。これでは健全な状態だとはいえない。
挨拶には、自分が味方であることを相手に知らせる効果がある。自然な挨拶ができるよう自分の意識を変えていこう。挨拶が活発になれば、職場の心理的安全性も高まっていく。
失敗すると「気分が落ち込む」? それとも「落ち込まない」? 心理的安全性の高い職場の正解は、「落ち込まない」または「落ち込ませない」だ。
落ち込むことには2つのデメリットがある。まず、激しく落ち込むと次の行動ができなくなってしまう。何も手につかない時間は生産性がなくなってしまう。その状態が続くと、周囲からの評価を下げてしまうことにもなり、良いことがまったくない。
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