18歳で社会人生活をスタートさせた頃の著者は、お金の「こじらせ暗黒期」にいた。手取り14万円の給料で、同棲していたニートの彼氏と2人分の生活費を払い、家計は自転車操業。生活費を切り詰めても彼氏がパチンコでお金を使ってしまうため、カードローンは200万円まで膨らんでいた。
栄養失調で寝込んでいるところを親に見つかって実家に連れ戻されてからは、自分の給料を上げようと留学したり資格を取ったりしてみたが、どの仕事も長続きせず、手取りが20万円を超えることもなかった。だったら結婚で一発逆転するしかないと婚活してみても、まったくモテもしなかった。
仕事も婚活もうまくいかないし、実家が裕福でもなければ特別な才能もない。このまま一生貧乏なのかと落ち込んだが、だったらいっそ一人で好きに生きようと開き直った。不思議なことに、これが著者が「お金持ち」としての第一歩を踏み出す転機になった。転職先の営業職がはじめての「天職」になり年収は500万円を突破。女性でも営業で結果を出し、自分次第で給料が増やせるんだと実感したことで、著者は「お金の呪い」から解き放たれ始めた。
日本の女性は「お金の呪い」にかかっている。女性は男性より収入が低いことが多く、男性より稼ぐ女性は可愛くないという価値観さえある。女性がお金持ちになりたいと思ったら、好条件な男性と結婚して良妻賢母を目指すべき。結婚したら女性は仕事をセーブして、家族のために尽くすべき。
こんな考えは完全に呪いだ。「女性だから」「結婚しているから」という理由でキャリアや自分に時間を使うことを我慢することが当然視される風潮はおかしい。これでは女性の人生は他人のためにあるようなものだ。
女性も自分次第で幸せにお金を稼ぎ、自由も愛も手に入れることが絶対にできる。この本ではその方法を紹介していく。
3,400冊以上の要約が楽しめる