コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト

知るだけでビジネスモンスターになれる79のスキル/思考と矜持
未読
コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト
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知るだけでビジネスモンスターになれる79のスキル/思考と矜持
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コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト
出版社
出版日
2023年11月22日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

10万部を超えるベストセラーとなった『コンサルが「最初の3年」で学ぶコト』は、ボストンコンサルティンググループ(BCG)でコンサルタントとして働いた経験のある高松智史氏が、コンサルタントとして最初の3年で学んだことを言語化したものだ。本書『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』は、その続編にして完結編、今度のテーマはコンサルタントがマネージャーとして学ぶことや学ぶべきことだ。

本書は、マネージャー1年目、2年目、3年目と順を追って、それぞれの年に身につけておきたいスキルや心がまえを紹介する。資料作成から社内での身の振り方、さらには部下との接し方や上司・クライアントのいなし方など、知っておきたいスキルは79にのぼる。

話題こそ多岐にわたるが、根底にあるのはリーダーシップに求められるあり方の変化だ。本書の中核に据えられる哲学は「インテレクチャルリーダーシップ」と呼ばれる。チームを率いるリーダーに求められるのは、自分の頭で考え、付加価値を生み出し、チームメンバーやクライアントをも感動させることだというのだ。

そんなこれからの時代に必要なリーダーシップを身につけ、発揮するための方法が、きわめて具体的に提示されている。マネージャーとして一歩先に進みたい人や、これからマネージャーを目指したいと思う人にとって、手にとる価値のある一冊だ。

著者

高松智史(たかまつ さとし)
「考えるエンジン」と聞いて、“あ”と思った方、ありがとうございます。
『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』『フェルミ推定の技術』『答えのないゲームを楽しむ 思考技術』と聞いて、“お”と思った方、本当にありがとうございます。最近では『考えるエンジンちゃんねる』を聞いて、“わ”と思った方、大好きです。特にYouTubeをご覧いただいたあとに本を読みますと、ボクの声が聞こえてきます。さて、今回は「BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)」で培ったこと、「考えるエンジン講座」で教える中で磨きをかけたこと「タカマツボン」7冊目として、本書『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』を書きました!今度は「オレンジボン」だ!帯にも盛大に載せておりますが、
・コンサル思考は「武器」になる。マネージャー思考は「お金」を生む。
・叱咤激励/モチベのマネジメントではなく、インテレクチャルでリードする。
今、マネージャーをされている人は勿論ですが、これからマネージャーを目指すビジネスパーソン全員に読んでほしい本となっております。
前作である『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』=ミドリボンとセットで楽しんでください。健やかなビジネスライフが待っております。

本書の要点

  • 要点
    1
    チームメンバーの仕事の進行管理をして、モチベートしたりするだけのリーダーシップはもはや通用しない。マネージャーとして最初に身につけるべきなのは、「インテレクチャルリーダーシップ」だ。
  • 要点
    2
    「インテレクチャルリーダーシップ」で目指すのは、自分の頭を使ってチームメンバーやクライアントに付加価値を提供し、感動させることである。
  • 要点
    3
    「インテレクチャルリーダーシップ」を身につけるには、アウトプットを作り出すための6ステップ「ロ→サ→T→ス→作→ア」が役に立つ。

要約

【必読ポイント!】 マネージャー1年目=「インテレクチャルリーダーシップを磨く」

リーダーシップは「優しさ」から「インテレクチャル」へ

「マネージャー」として一歩を踏み出す時、真ん中に置いておかなければならない哲学がある。それは「インテレクチャルリーダーシップ」だ。対立する概念は「優しさのリーダーシップ」である。

「上下関係、在籍期間、+αの強制労働」を前提とした「優しさ」のリーダーシップでは、チームメンバーの進捗を確認して行動を促したり、優しい言葉をかけてモチベートしたりすればよかった。数年で世の中が変わることがなかった時代には所属年数がものを言い、無理な働き方や会社の飲み会の強要といった古めかしいマネジメント手法でも、チームメンバーがついて来ざるを得ない構造があった。上が頭を使わなくても、下はついてくる。いわば、マネージャーは構造的に甘やかされていたのだ。

しかし、そんな時代はもう終わった。マネージャーたるもの、「インテレクチャル」でリーダーシップをとらなければならない。これからは「敬うけれども」フラット、+αの労働はさせないを前提とした、「インテレクチャルリーダーシップ」が必要なのだ。求められるのは、自身の「頭の使い方」をもってチームのメンバーやクライアントに付加価値を提供し、さらには感動させることである。

重要なのは「TASK」よりも「論点」
Mykyta Dolmatov/gettyimages

「インテレクチャルリーダーシップ」は後天的に身につけることができるスキルである。学びの軸であり、アウトプットを作り出すための6ステップはこうだ。

「ロ→サ→T→ス→作→ア」

これは、アウトプットまでのそれぞれのステップの頭文字を並べたものだ。チームメンバーはまず、論点(ロ)をマネージャーからプレゼントされる。次にやるべきことは、論点をサブ論点(サ)に分解することだ。それをもとにTASK(T)を設計して、スケジュール(ス)に落とし込む。あとは無心で作業(作)に没頭して、アウトプット(ア)として形作る。

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要約公開日 2024.04.08
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