鈴木氏は1992年から32年間放送作家をやってきた。だが、この仕事を51歳で辞めることにした。そのためには、かなりの勇気と決断が必要となる。仕事を辞めることを各所に話し、辞めた後のことを考えるうちに、仕事を辞める際の参考になる本がほしいと思うようになった。そこで、仕事の辞め方という本を書くことにしたのだ。
同い年の51歳の人を見ていると、会社での勝ち負けが現れ始めている。出世街道を突き進む人はごく少数だ。会社での出世という概念に限ると、ほとんどが敗者になっていく。
出世を諦めた人は会社に対して割り切り、やりがいを会社以外に求める。もしくは、今の仕事を辞めて、他の会社に転職するか、自分で会社を興すという道を選ぶ。その挑戦がうまくいく人もいれば、現実を知る人もいる。
辞めた後にうまくいっている人とそうでない人では、辞め方とそこまでの過程がかなり違っていると鈴木氏は気づいた。
鈴木氏が大事にしているのは、自分の人生を俯瞰で見ることだ。すると、自分の生き方が面白いかどうかがわかる。
鈴木氏は比較的人生を振り切って生きてきた。
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