住む場所、一緒に過ごす人、食べるもの、時間の使い方……人生は選択の連続であり、ひとつ一つの選択が積み重なって「今」が作られる。著者はこのことを「人生は選択の総和」と呼び、座右の銘にしている。
あなたは今の自分に満足しているだろうか。もし不満や納得できない部分があるなら、過去の選択を振り返り、判断基準を見直してはどうだろう。後悔のない人生にするために、選択の質を意識してほしい。
選択の質を上げるために有効なのは、夢や目標を持つことだ。目指す方向性が定まれば、その実現に向けた選択ができるからだ。
もしまだ夢や目標が見つかっていないなら、新しい経験をしてみよう。
小学校低学年の子に「好きな食べ物は?」と聞いたとして、キャビアや北京ダックと答える子は滅多にいない。人は食べたことがないものを好きにはなれないからだ。
これと同じで、人は経験したことがないものに情熱を注ごうとは思えない。夢や目標がほしいなら、多くのことに触れ、多くの人と出会い、多くのことを考えて、世界を広げよう。
もう一つ、夢や目標を見つけるために有効なのは、目の前の勉強や仕事に没頭してみることだ。目の前にあるものに一生懸命向き合えば、それに詳しくなれる。詳しくなれば課題が見つかり、得意になり、必要とされる喜びを知って、もっと好きになる――。このように少しずつ道が拓けていき、やがて夢や目標が見つかるだろう。
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