凶暴な犬に遭遇したら、まずは身を隠せる安全な場所を探そう。車内や木の上などがおすすめだ。ただし、隠れ場所を探してやみくもに走り回ってはいけない。犬のほうが圧倒的に走るのが速いので、簡単に追いつかれ、無防備な背中やお尻、ふくらはぎなどに噛みつかれてしまう。
背中を見せて逃走するのは自分の弱さを相手に伝える行為だ。むしろ、体を大きく見せながら堂々と立ち、自信を見せつけるべきだ。強そうな声で「来るな」と言おう。犬は縄張り意識の強い動物なので、人間が縄張りから出てしまえば興味を失うことも多い。長く目を合わせないようにしながら、ゆっくり後退して逃げる。
もしそれでも犬が突進してきたら、木の枝を振り回したり、靴を投げつけたりしてかまれるのを防ぐ。そして、犬が躊躇した隙をつき、こちらから突進して大声で叫び、威嚇する。急に敵意をむき出しにされると、犬は驚いて逃げ出すか逆上するはずだ。逃げ出してくれればいいが、犬が逆上して向かってきそうなら、一定の距離を保ちながら上着を腕に巻き付けておく。その腕をあえて差し出し、犬がかみついてきたタイミングで上着から素早く腕を抜き、逃げよう。
犬が噛みついたまま頭を振ったら、こちらは深刻なダメージを免れない。もし追いつかれてしまったら、両手で顔と喉を守り、体を丸めてやりすごすしかない。
まずは海賊と接触しないようにすることが第一である。海で海賊を発見したら、すぐさま逃げよう。近くに岸があるなら、全速力で岸を目指す。また、付近の船に危険信号を伝達するのも忘れてはいけない。国際VHF(船舶共通通信システム)のch16に遭難信号を発信し、現在地を伝える。
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