ロジカルダイエット

3か月で「勝手に痩せる体」になる
未読
ロジカルダイエット
ロジカルダイエット
3か月で「勝手に痩せる体」になる
著者
未読
ロジカルダイエット
著者
出版社
出版日
2024年04月25日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

「週1回ジムに通う」「食事のときは野菜から食べる」「サウナで汗を流す」……これでやせると信じていた要約者にとって、本書は衝撃的だった。冒頭に挙げたダイエット法で体脂肪は落ちないと断言されているのだ。

本書の著者、清水忍氏は、ダイエット指導歴35年以上のプロトレーナーだ。著者自身、20代後半から30代前半にかけて、「かなり太った→かなりやせた」を2回ほど経験したという。1回目は無理なダイエットで病的なやせ方をし、2回目は正しい知識をもとに、たるんだ脂肪をとり、たくましい筋肉をつけながらやせたそうだ。

そんな著者は本書で、「ロジカルダイエット」の方法論を教えてくれる。といっても、そのダイエット法は、目からウロコが落ちるようなユニークなメソッドでも、1週間で美しくやせられるノウハウでもない。食事と運動を適切に管理しながら、ゆっくりと時間をかけて、無理なくやせる方法である。

本書が教える「ロジカルダイエット」の鉄則は「ダイエットは食事が9割」。理想体重の実現に必要なカロリー量を計算して、少しずつ摂取カロリーを減らしていく。あわせて、気軽に動ける体をつくるために、最低限の筋トレと有酸素運動で筋力と心肺機能を鍛える――。これが基本だ。

人体の仕組みを理解し、二度と太らない体を手に入れたい人にとって、本書は黄金のバイブルとなるだろう。要約者のように「頑張っているのにやせない」経験のある人は、努力の方向性を見直すために、ぜひ読んでほしい。

著者

清水忍(しみず しのぶ)
トレーニングジムIPFヘッドトレーナー。アメリカスポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP)、健康運動指導士。1967年、群馬県生まれ。大手フィットネスクラブ勤務後、スポーツトレーナー養成学校講師を経て独立。「なぜ」を追求するロジカルな指導で、メジャーリーガー・菊池雄星投手らプロアスリートのパーソナルトレーナーとして絶大な人気を誇る。ダイエット指導歴35年以上。NESTA JAPANエリアマネージャー、菊池投手考案の複合野球施設「King of the Hill」アドバイザー。「Tarzan」監修など多くのメディアで活躍中。『ロジカル筋トレ』『超宅トレ』など著書・監修書多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    ダイエットは食事が9割だ。運動によるカロリー消費は微々たるものだから、運動によってやせるのは難しい。ただ、筋力や心肺機能を引き上げて日常のカロリー消費量を増やすためには、運動が不可欠だ。
  • 要点
    2
    リバウンドを防ぐには、毎日少しずつ摂取カロリーを減らして、変化に抗おうとする脳をだます必要がある。
  • 要点
    3
    「現在の体重の自分が1日で消費するカロリー量」と「なりたい体重になったときに1日で消費するカロリー量」を算出し、差し引きして、1日に減らすべきカロリー量を把握しよう。

要約

あなたのダイエットが失敗する理由

やせないのは「努力する方向性が誤っているから」

本書では「やせること=体脂肪が落ちること」と定義する。

努力をしているのにやせないとき、その理由は基本的にふたつしかない。努力が足りないか、努力する方向性が誤っているかだ。

「努力する方向性が誤っている」の一例としては、食事のときは野菜から食べる、週1回ジムに通う、サウナでデトックスする、といったものがある。これらのダイエット法に体脂肪を減らす効果はないと思っていい。

まずは、ダイエットに対する考え方を改めよう。ダイエットをロジカルに理解して実践することで、努力が成果に結びつくようになる。

食べ順ダイエット・ジム通い・サウナは「やせない」
paylessimages/gettyimages

巷にあふれるダイエット法は3つに大別できる。摂取するものをコントロールする食事系ダイエット、エネルギー消費量を増やす運動系ダイエット、その他の要素をコントロールするダイエットだ。

食事系ダイエットの一つである「食べ順ダイエット」は、野菜から食べることで、血糖値の上昇をゆるやかにするというものだ。食物繊維の多い野菜が胃の中でふくらむため、満腹感を得やすくなるとも言われている。

このダイエット法の落とし穴は、食べた野菜が胃の中で膨張するまでには30分程度の時間がかかることだ。野菜摂取後に時間を空けない限り、食べすぎを抑えることはできない。

運動系ダイエットの実践として、ジム通いをしてもやせないのは、「やってる感」に対して消費カロリーが少ないからだ。たとえば、エアロビクスを週に2回、1時間ずつやっても、消費カロリーは1000kcal程度。7日で割ると1日あたり140kcalほどで、缶ビールを1本飲んだら帳消しだ。まったく無駄とは言わないが、期待しすぎは禁物である。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3679/4418文字
会員登録(7日間無料)

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.08.20
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
ごきげんになる技術
ごきげんになる技術
佐久間宣行
未読
美食の教養
美食の教養
浜田岳文
未読
あっという間に人は死ぬから
あっという間に人は死ぬから
佐藤舞(サトマイ)
未読
一生使える「目標達成」の技術
一生使える「目標達成」の技術
米田まりな
未読
捨てる脳
捨てる脳
加藤俊徳
未読
自分とか、ないから。
自分とか、ないから。
しんめいP鎌田東二(監修)
未読
「承認 (アクノレッジ) 」が人を動かす
「承認 (アクノレッジ) 」が人を動かす
鈴木義幸
未読
一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略
一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略
角谷リョウ
未読