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企業変革のジレンマの表紙

企業変革のジレンマ

「構造的無能化」はなぜ起きるのか


本書の要点

  • 長期的な企業変革に向けては、(1)全社戦略を考えられるようになる、(2)全社戦略へのコンセンサスを形成する、(3)部門内での変革を推進する、(4)全社戦略・変革施策をアップデートする、という4つのプロセスを実践していくべきだ。

  • 組織は一度環境に適応すると、効率化のために分業化と仕事のルーティン化を進めるため、構造的に無能化するものである。

  • 組織としての能力が低下したとき、乗り越えるべき壁は「多義性」「複雑性」「自発性」の3つだ。3つの壁を解きほぐす糸口になるのが対話である。

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企業変革に必要な4つのプロセス

企業変革とは「V字回復」ではない

「変革」と聞くと、V字回復のように、経営危機に陥った企業の再生をイメージする人が多いかもしれない。しかし、こうした短期的な変革は、「企業再生」や「事業再生」と呼ぶべきものだ。

一方で、本書での企業変革とは、環境変化への適応力を構築していく取り組みである。1〜2年で明確な成果が出ることはほぼなく、場合によっては10年以上かかるかもしれない。だが継続することにこそ意味がある。

長期的な変革に必要なのは、次の4つのプロセスを円滑に実践することである。すなわち、(1)全社戦略を考えられるようになること、(2)全社戦略へのコンセンサスを形成すること、(3)部門内での変革を推進すること、(4)全社戦略・変革施策をアップデートすることだ。ただし、必ずしもこの順番通りに進める必要はなく、各プロセスを往還する中で、組織全体に徐々に変化が生じていけばよい。順に詳細を見ていく。

(1)全社戦略を考えられるようになる

fizkes/gettyimages

全社戦略とは、自社の将来的な成長の方向性とその実現のための道筋を全社的に示したものだ。この全社戦略が明確に存在している企業は少ない。

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要約公開日 2024.09.23
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