SEO対策にあたって、検索エンジンの仕組みの理解は必須だ。検索エンジンは、「ディスカバー」「クロール」「インデックス」「ランキング」という4つのプロセスを仕事とする。
「ディスカバー」はGooglebotなどのクローラーがWebページ(URL)を見つけることを指す。たとえばGoogleでは、内部リンクを繋いだリンク経由、sitemap.xmlの記載、サーチコンソール由来のインデックス登録リクエストといったものからURLを発見している。SEO担当者はその基本的な概念を理解し、「検索エンジンがURLを発見しやすいように対策」しなくてはならない。
「クロール」は、発見したURLの情報を解析して評価する仕組みだ。そのためには、ページ構造が解析しやすい形になっていることが大切であり、基本的にはHTMLタグが重要となる。タイトル、見出し、段落構成、画像配置などを構造化するマークアップを適切に行える知識をつけておきたい。
「インデックス」は、クロールの評価を受けて、全世界のWebページのデータベースであるインデックスサーバーに登録することだ。ユーザーの検索結果は、ここに登録されたURL群から表示される。ページがGoogleにインデックスされているかどうかは、Google Search ConsoleのURL検査ツールによって確認できる。ページの品質が低いと、クロールされていてもインデックスされないことがある。
そして、関連度と信頼性に基づいた検索結果の順位付けが「ランキング」だ。その検索アルゴリズムは公開されておらず、年々複雑化しているが、上位表示において大事な要素を推測することはできる。たとえばGoogleはユーザーファーストの価値基準をもっており、ユーザーの「検索意図に応えられるコンテンツが瞬時に表示されること」を理想としてアルゴリズムを磨いているはずだ。
では、次の項から、世界最大の検索エンジンであるGoogleを基準に、具体的な対策方法について検討していこう。
「ランキング結果」というGoogle公式ドキュメントには、その検索アルゴリズムについて次の5つの要因を挙げている。「検索クエリの意味」「コンテンツの関連性」「コンテンツの質」「Webサイトのユーザビリティ」「コンテキストと設定」だ。
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