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“SEOおたく”が1000のサイトを検証してわかった成果を上げるルール
未読
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“SEOおたく”が1000のサイトを検証してわかった成果を上げるルール
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出版社
エムディエヌコーポレーション

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出版日
2024年11月11日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

お昼時になりGoogleマップで「イタリアン ランチ」と検索する。現在地の近くにあるレストランやカフェが表示される。一番上のお店の評価が高そうだから、そこに行ってみよう。

ルーティン業務を少しでも効率化したいので「議事録 コスパ」と検索したら、生成AIを活用したツールがいくつか出てきた。無料のものもあるけれど、とりあえず上長に相談するか。

こうしたWeb検索をなかば無意識的に行っている人は少なくないだろう。店舗型のサービスを提供する場合でも、ビジネスツールを展開する企業でも、なるべく多くの人の目に触れるよう、検索結果の順位上げに取り組んでいる。それが本書のテーマであるSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)だ。著者は、1000以上の企業サイトを分析してきた“SEOおたく”で、その知識と手法の幅広さは筋金入りである。

検索ボリュームのあるキーワードをとにかく散らせばよい、というSEOはすでに時代遅れ。あらゆる情報が秒単位で膨大に更新されていく現代では、信頼性と鮮度が命であり、情報の網の目の中心に近いほど評価される。誰もが「正確な情報」を探していて、検索エンジン側もそれに応えようと日々アップデートを繰り返している。

キャッチアップの大変な分野であることは間違いない。しかし、少しでもその中身を知っているかどうかで、この情報世界での生きやすさはずいぶん変わってくるはずだ。ビジネスでSEOに取り組んでいる人はもちろん、ネットを活用するすべての人が、一度は見ておきたい一冊である。

著者

竹内渓太(たけうち けいた)
株式会社LANY代表取締役。株式会社リクルートホールディングスにデジタルマーケティング職で新卒入社。3年間デジタルマーケティングに従事。大規模サイトのSEOを中心に、デジタル広告運用やBtoBマーケティングなど多種多様な業務を経験。その後、株式会社LANYを創業し、Webメディア・サービスサイト・データベース型サイトなど幅広いモデルのSEO改善をプレイヤーとしてサポート。

本書の要点

  • 要点
    1
    検索エンジンは、「ディスカバー」「クロール」「インデックス」「ランキング」という4つのプロセスを仕事とする。
  • 要点
    2
    Googleは、その検索アルゴリズムについて、「検索クエリの意味」「コンテンツの関連性」「コンテンツの質」「Webサイトのユーザビリティ」「コンテキストと設定」という5つの要素を挙げている。
  • 要点
    3
    Googleは、「Needs Met」「Page Quality」「YMYL」「E-E-A-T」という概念を重要視していると思われる。
  • 要点
    4
    誰もが情報発信できる時代に入り、E-E-A-Tの重要性はますます高まっている。

要約

【必読ポイント!】 SEOで求められていること

検索エンジンは何をしているか
Shutthiphong Chandaeng/gettyimages

SEO対策にあたって、検索エンジンの仕組みの理解は必須だ。検索エンジンは、「ディスカバー」「クロール」「インデックス」「ランキング」という4つのプロセスを仕事とする。

「ディスカバー」はGooglebotなどのクローラーがWebページ(URL)を見つけることを指す。たとえばGoogleでは、内部リンクを繋いだリンク経由、sitemap.xmlの記載、サーチコンソール由来のインデックス登録リクエストといったものからURLを発見している。SEO担当者はその基本的な概念を理解し、「検索エンジンがURLを発見しやすいように対策」しなくてはならない。

「クロール」は、発見したURLの情報を解析して評価する仕組みだ。そのためには、ページ構造が解析しやすい形になっていることが大切であり、基本的にはHTMLタグが重要となる。タイトル、見出し、段落構成、画像配置などを構造化するマークアップを適切に行える知識をつけておきたい。

「インデックス」は、クロールの評価を受けて、全世界のWebページのデータベースであるインデックスサーバーに登録することだ。ユーザーの検索結果は、ここに登録されたURL群から表示される。ページがGoogleにインデックスされているかどうかは、Google Search ConsoleのURL検査ツールによって確認できる。ページの品質が低いと、クロールされていてもインデックスされないことがある。

そして、関連度と信頼性に基づいた検索結果の順位付けが「ランキング」だ。その検索アルゴリズムは公開されておらず、年々複雑化しているが、上位表示において大事な要素を推測することはできる。たとえばGoogleはユーザーファーストの価値基準をもっており、ユーザーの「検索意図に応えられるコンテンツが瞬時に表示されること」を理想としてアルゴリズムを磨いているはずだ。

では、次の項から、世界最大の検索エンジンであるGoogleを基準に、具体的な対策方法について検討していこう。

Googleは何を見ているか

「ランキング結果」というGoogle公式ドキュメントには、その検索アルゴリズムについて次の5つの要因を挙げている。「検索クエリの意味」「コンテンツの関連性」「コンテンツの質」「Webサイトのユーザビリティ」「コンテキストと設定」だ。

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要約公開日 2024.12.07
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