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本書の要点

  • 時と場合に応じた適切な振る舞い、問題が起きたときはまず自分を省みる真摯さなど、日本人には強みがたくさんある。

  • ビジネスの場における熟考など、評価されるべきだが誤解を受けることもある日本人の特長は、あえて言葉にして理解してもらうことも必要だ。

  • もともとあるチームプレー精神には、飛躍する勇気をプラスする、問題点を発見する力には、可能性を信じる力をプラスする、というように、持っている利点を生かしながら何かを取り入れることで、日本はさらに国際的に発展していくことができるのではないか。

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日本人が知らない、日本の本当の強み

日本人はmatureでcivilized

botamochi/iStock/Thinkstock

TPOに合わせて、真面目にならないといけない場面ではそのように振る舞い、騒いでもいいカラオケなどの機会にはハメを外して思いっきり楽しむ。賢明であり、分別があり、成熟していることを英語で「mature」 というが、日本人にはその「mature」を感じると著者は言う。

さらに、日本人は、状況や場に応じて適切なマナーや対応を即座に判断し、スマートに振舞うことが得意だ。たとえばお祝いの席に招かれれば、どんな服装がよいのか、どんなプレゼントが喜ばれるか、ほかの国の人たちより悩み、礼儀正しくありたいと思うのが日本人である。こうした一面が、「civilized」という言葉の「礼儀正しい、教養のある、洗練された、常識的な」という意味をまさしく体現しているように思われる。ときに、「日本人は幼稚だ」などという論調もあるが、適切に振る舞えるこの国の人たちこそ、大人として成熟した国民だと著者は語っている。

問題が起きたとき、まず自分を省みる真摯さ

あるとき、インド料理屋とIT企業の両方を経営しているインド人の友人が、「日本人の特徴」が現れているあるエピソードを語った。

レストランの機材が故障したり、建物の設備に問題が起きたり、インターネットがつながらなかったりして、何らかのトラブルが発生したとき、業者に連絡すると、日本人は真っ先に自分側に落ち度がなかったかを確かめる。そのうえでこちらの状況を調べ、原因究明に動く。日本人は、相手が壊したのではないかと外部要因を探ろうとするのではなく、自分の側に何か問題があったのではないかと自己チェックをする。その真摯な姿勢が素晴らしい、と彼は言ったそうだ。

著者自身もごく当たり前にそうするクセがついていたため、指摘されるまで特別に思うことはなかったが、改めて日本人のやり方が特異であることを実感したという。

まずお客さまを第一に考え、誠実に接する。仕事やサービスに対するプライドと、当事者意識があれば、お客さま側のミスを探すことも、自分たちのミスの言い訳をすることもないのだ。その姿勢は日本人ならではのすばらしい点だ。

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世界ともっとコミュニケーションする方法

言葉にしないとわからない、を前提でつきあう

ferlistockphoto/iStock/Thinkstock

アメリカ式ビジネスでは、即断即決、スピーディーな判断が重んじられる。しかし、速さのために予測が甘くなってしまうと、納期を守れなかったり、契約を再交渉しなければならなくなったりして、相手の信用を失うことも起こりうる。

日本人は即答を避けるが、確実に実行できることを時間をかけて模索する。このように深く考える習慣は、なぜそうするのか相手が理解できると、信頼と安心を与えることができる。

熟考するスタイルは双方にとってよい結果につながるので、ぜひ大切にするべきだが、なぜそのような態度をとっているかが相手に伝わらないと、「日本人は決断できない人たちだ」「日本企業とビジネスをすると、時間がかかって仕方がない」などと誤解されてしまう。だから、即答しない意味、自分たちにとって当たり前となっているスタイルの意味を、他国の人にきちんと伝えることが大切だ。

グローバル化が進んだ世界で、日本人もさまざまな価値観や文化を知り、受け入れる「国際人」になろうとしている。その過程で大事なプロセスは、

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要約公開日 2015.05.11
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