100%、「好き! 」を仕事にする人生

自分の気持ちにウソをつかずに「やりたいこと」で食べていく方法
未読
100%、「好き! 」を仕事にする人生
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100%、「好き! 」を仕事にする人生
出版社
日本実業出版社

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出版日
2015年03月19日
評点
総合
3.3
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

「好きなことを仕事にする」。そんなことは簡単には実現しないだろうと、多くの人は思うに違いない。しかし、著者は「家具が大好き」という情熱だけで、たった一人で会社を立ち上げた。お金も知識も、準備万端とはいえない状態でのスタートだった。余程思い切りがいいのかと思うが、しっかりとビジネスモデルは練っていた。それが現在の著者の会社の基礎となっている。

仕事をしていると、明日も仕事かと憂鬱に思うことや、休日は仕事のことを忘れてリラックスしようと考えることがあるだろう。しかし、たった一度きりの人生、その大部分を費やす会社生活が楽しくないというのでは、時間がもったいないのではなかろうか。本当に好きなことを仕事にすることが出来れば、毎日が楽しいうえに、プライベートでも自然に好きなことに接する機会があるため、学びのスピードも速まる。つまりは、いいこと尽くしなのである。

本書には、特別な才能がなくても誰もが好きなことを仕事にできる、そのチャンスがある、というワクワクするような内容が書かれている。「好きなこと」を見つける方法や職場を探すにあたって注意すること、起業するために必要なことなどが、著者の経験をもとに分かりやすくまとまっている。明るい未来を夢見てその第一歩を踏み出すことのすばらしさが伝わってくる一冊だ。

著者

小澤 良介
リグナ株式会社 代表取締役社長。1978年生まれ。愛知県出身。明治大学在学中に個人事業主として起業し、卒業と同時にリグナの前身であるリックアンドブレインズを創業。アートレンタル事業やインテリア事業を手がけ、2004年にはデザイナーズ家具オンラインショップ「リグナ」をオープン。現在は東京と福岡にビルや家屋を一棟リノベーションしたインテリアショップもオープンしている。
近年は、家具の販売以外に、空間プロデュースの分野でも活躍。ドバイの五ツ星ホテル「ラッフルズ」の最上階レストラン「tomo」のインテリア監修、福岡「ホテル・ラ・フォレスタ~バイ リグナ~」のリノベーションおよび総合プロデュースなどの実績がある。
また、上場企業のブランディングや、ドラマの監修(フジテレビ系月9ドラマ「月の恋人」)など、精力的に活動領域を広げている。
趣味は、仕事、車、ランニング、ウェイクボードなど、多岐にわたる。

本書の要点

  • 要点
    1
    好きなことを仕事にするために特別な才能は必要ない。お金がなくても、好きなことをビジネスとして始めるチャンスはたくさんある。
  • 要点
    2
    思い切って現場に飛び込み、好きなことを仕事にしてしまえば、成長のスピードも速い。何段階か先まで目標を決めれば、燃え尽きずにずっとワクワクし続けられる。
  • 要点
    3
    100%楽しい人生を送りたいなら、好きなことで起業しよう。そして、その思いを共有できる仲間と頑張ることができれば最高である。

要約

【必読ポイント!】 誰だって「好きなこと」を仕事にできる

「好きなこと」を仕事にするための3つのステップ

「好きなこと」を仕事にして生きていくためには、次の3つのステップを踏んで自分と向き合う時間を作るべきである。そうでないと、いつまでたっても「本当に好きなこと」にたどりつけない可能性がある。

①自分の幸せを改めて定義すること

自分の幸せとは何なのか、自分が幸せを感じる瞬間はいつなのかを、シンプルに定義する。

②納得がいくまで「好きなこと」を探すこと

ここにはある程度時間をかける必要がある。強い信念を持ってその後努力し続けるためにも、中途半端な気持ちでなく、本当に好きだと思えることを見つけたほうがよい。

③「お金」より「好きなこと」を優先すること

給与や福利厚生などの条件重視で職場選びをしてはならない。一時的な生活レベルの低下や、肉体的に苦労するケースもあるが、「好きなこと」に対して真摯に努力をし続けていれば誰でも成功できるはずだ。

大企業に勤めることだけが「幸せの形」ではない
Sergey Nivens/iStock/Thinkstock

著者が新卒のころ就職活動をしたのは、一度大きな会社で社会人経験を積んだ方がよいのではないかと考えたからだ。しかし、面接で夢を聞かれた際に、反射的に「好きなことで起業することです」と答えていた。そこで著者は、自分自身の言葉によって初めて夢がハッキリしたという。

仕事内容よりも会社のステイタスや収入で仕事を決める人も多いだろうが、周囲の雰囲気に流されるず、「好き」を軸にした自分の道を探して欲しい。そしてそれは早ければ早いほどいい。若いほうが体力的にも、精神的にもムリがきくからだ。

なぜお金を稼ぐだけでは幸せになれないのか
RomarioIen/iStock/Thinkstock

著者は学生時代、ある社長に気に入られて事業に関わることになり、月収100万円以上ものお金を手にしていた時期があった。学生には十分すぎるほどのお金を持っていたが、「仕事をしていて楽しい」という感覚はまったくなかったという。その経験から、「お金だけ稼いでも幸せにはなれない」「お金は満ち足りた人生の絶対条件じゃない」ことを思い知らされた。

また、あるとき、知人を介して、モナコに住む日本人で一番の大金持ちの男性と知り合う機会があった。彼はワンクリックで何億ものお金を動かすほどの富豪で、何もかも手に入れているように見えたが、ある日、彼は著者に言った。「私は不幸だ」と。自分に寄ってくる人は自分ではなく巨万の富を見ているように思えて仕方がなく、誰と一緒にいても孤独に感じられるからだという。この悲しい言葉は、「お金は幸せの絶対条件ではない」という著者の考えをより強固なものにした。

著者は、人生で一番楽しいのは、夢に向かって頑張っている瞬間だと考える。お楽しみはお金を稼いだあとで、という考えは捨てて、今すぐ楽しい人生を送る方法を考えるべきだ。

自分がとことん「好きなこと」を見つけよう

「好きなことがない人」なんて絶対にいない
BrianAJackson/iStock/Thinkstock

好きなことをして楽しく生きようといっても、何をしたらいいのか考え込んでしまう人もいるかもしれない。でも、好き嫌いは人間にとって本能的なものであり、突き詰めれば必ず存在する。

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要約公開日 2015.06.11
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