世界を変える方法を一行で説明するとしたら?
とてつもなくエキサイティングなことを、常に必死でやること!
――ラリー・ペイジ
ラリー・ペイジをはじめ多くのグーグル社員は、自分にとってのモチベーションの源を大事にしている。同社では、自分の本業とは別に、就業時間の20%を自分の好きな研究に費やす裁量が与えられる「20%ルール」が奨励されている。すぐにはビジネスにならない研究でも、常に情熱を持って取り組みつづけろ、という考えなのだ。
ウェブはスーパー司書みたいなものだ。
図書館の司書がグーグルの知識を全部頭に入れていて、
しかも一瞬にしてその知識を駆使して答えてくれたらって想像してごらんよ。
世界はがらりと変わるはずだ。
――ラリー・ペイジ
キーワードを打ち込むことで、欲しい情報がすぐに見つかるグーグル。このサービスが世の中を一変させた。グーグル以前もインターネット検索はあったが、一回検索結果を表示するのに数十秒から数分はかかるし、しかも、欲しい答えは検索結果を数ページめくらないと出てこなかった。
グーグルは検索の正確さだけでなく、膨大なコンピュータを連動させることで数ミリ秒で結果を出せるようにした。グーグルは、世の中の情報の価値を一気に高めてしまったのだ。
利益を上げる方法はいくつかあるけど、その一つがサイトに広告を載せることだ。
ここで重要なのは、ユーザーにとって真の意味で役に立ち、
グーグルのサイトのマイナスにならない広告を載せるということ。
――セルゲイ・ブリン
1998年の創業からしばらく、グーグルは収益モデルを持たなかった。他を圧倒する質の高い検索サービスを提供し、ユーザーだけでなく投資家からも人気があったが、当然ながら儲かっていなかった。グーグルは、同社のサービスを気に入ってくれている人たちを欺いてまで利益を上げることはできないと、有名な「Don’t be evil(悪事を働かなくてもお金は稼げる)」のスローガンを掲げ、時間をかけて収益源を模索した。
そうした中、発見したのが検索連動型広告という画期的なアイデアだった。検索語に関連ある商品などの広告を表示すれば、売り手だけでなく検索者にとっても価値があるのではないかという発想に基づいて生み出された広告商品「アドワーズ」は、現在のグーグルの稼ぎ頭になっている。
突拍子もない野望を抱くほうが、むしろ楽に進めることができる。
――ラリー・ペイジ
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