今日からできることはそれほどないが、「やろうと決めること」はできる。
人生を変えたいと思ったら、「早起きする」「こころを込めてメールを書く」など小さな変化を続けてみることだ。それは自信につながり、やがて実績を生む。続けられなかったら別の目標を立てる。習慣化できれば次の目標を立てる。
「やってみたい」ことがあるなら、そのために「やってみた」を積み重ねていくことが大切である。「やってみた」らそれをもとにデータがとれる。失敗したら、やり方を変えてみれば良い。
1年でTOEICのスコアを400点台から800点台までアップさせた、あるビジネスパーソンは、とりあえずテストを受けてみて設問傾向や雰囲気を知り、難しかった部分を学習したという。インプットを十分にしてからアウトプットをする人は多いが、仕事ができる人はアウトプットから始める。アウトプットして足りないところをインプットする、というのがスピーディーで効率の良い進め方だ。
仕事ができない人は、インプットの不十分さを言い訳にしがちだが、それでは何も進まない。とりあえずやってみる、から始めよう。
なにかを成し遂げたいと思うなら、人生が有限であることを知らねばならない。「ほんとうにやりたいことを達成するには、自分に必要のないものは捨て去る勇気をもつことだ。
故スティーブ・ジョブズは「もし今日が人生最後の日だとして、今日やろうとしていることは、本当に私がやりたいことだろうか? それにノーと言う日が続くと、そろそろ何かを変える必要がある」と言った。
どの仕事で一流を目指すかを選択し、遅くならないうちに決断せねばならない。
どうすれば「仕事ができるやつ」になれるのか。論理的思考力や、英語の勉強がいるのか。そう尋ねてくる若手に、著者は、仕事をするときには、「一番最初に案を出せるようになるように頑張る」ことと伝えているという。
コンサルタントとして訪れたある会社では、「集客」について会議が行われていたが、しばらく沈黙が長く続いた。それを破り、一人の若手が用意してきた意見を述べた。稚拙な意見だと批判が集中したが、部門長は彼の意見を尊重した。なぜなのか著者が聞くと、批判をするのは簡単だが、最初に案を出すには勇気も勉強も必要なのだから、最初に案を出す人が一番偉いのだと語ったという。
その後さまざまな会社を観察して、やはり、「まず案を出す」ことが重要であると著者は確信を深めたという。
会話は人間関係を構築し、円滑にするために必要なものだが、会話が苦手という人も多い。
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