アイデアを出すときには、アイデアを出す目的を明確化する必要がある。「何を達成したいか」「なぜ達成したいか」がはっきりしていない段階で計画を始めてはいけない。
目的がまとまれば、次はアイデアを出す「方法」と「人」を決める。自分1人で解決するのであればそれで構わないが、複数の人の協力が必要と判断したのなら、目的の伝え方や話し合いの方法を決める。ブレインストーミングに最適な人数は4人だと言われており、最高でも8人に抑える。アイデアを出すために最適なメンバーを吟味する必要がある。
メンバーが決まったら、次はミーティングの準備をする。自宅でもオフィスでもないサードプレイスを利用することや、月曜日の朝・金曜日の午後は避けるなど、時間・場所にも気を配る。参加者のやる気、注意力、生産性は時間の経過とともに低下するため、ミーティングにはできるだけ時間をかけないことが好ましい。例えば、集中力が持つ30分単位でミーティングを設計することが望ましい。アイデアを出し、それを吟味して検証するというような各工程の大まかな流れは把握しておく必要がある。そして、ミーティング中には参加者が退屈しないように、意表を突くような質問をするといった、適度な刺激を与えることも大事である。
また、参加者に準備をさせることも進行役の準備と同じくらい重要である。参加者が思いつきで喋ることのないように、事前に宿題を課しておくことが有効だ。それにより、参加者は議題やテーマを十分に理解した上でミーティングに臨むことができる。
ミーティングでアイデアを生みだそうとするとき、それを否定する発言や態度のせいで議論が脱線してしまうことがよくある。
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