出会いという意味の英単語「encounter」の語源はcounter(ぶつかって)in(中に入る)である。自ら相手との接点をつくり、相手の記憶の中に入りこむことが大切だと著者は考えている。
例えば、知り合いが一人もいないパーティーに参加したとしよう。人見知りゆえに、知り合いを増やすきっかけがつかめず、いつしか会場に一人でポツンと立っている「壁の花」になってしまう。そんなときは、「人見知りは自分だけではない」と肝に銘じよう。他の壁の花たちに声をかけ、相手の良いところを探すことに専念するとよい。そして、聞き出した内容をもとに、その人をまた別の人に「他己紹介」すれば、感謝されるだけでなく、自分がハブとなってつながりが構築されていく。
壁の花たちが集まる輪の中心にいれば、パーティーの「花形」クラスの目立つ人物に紹介されるチャンスも増えるだろう。この作戦によって、大勢のパーティー参加者から一歩抜きんでた存在感を放てるにちがいない。
自己PRが上手な人よりも、聞き上手な人のほうが、良い人脈に恵まれていることが多い。
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