リーダーシップ開発には3つのアプローチがある。1つ目のアプローチは、普遍的なリーダーシップの資質が存在するという考え方がもとになっている。その資質は次の7種類である。やるべきことに立ち向かう「熱意」/人々の信頼をつくり出す「誠実さ」/立ち直りが早く、粘り強くもある「タフネス」/メンバーの成果に対して公平に処遇を与える「公明正大」/人への気配りや思いやりを包含した「温かさ」/うぬぼれを排除して、他者の意見に耳を傾ける「謙虚」/自信過剰にならない程度に自信を持つ「信頼」である。
こうした資質はすべて後天的に開発することが可能だ。まずは、自分自身で各資質について、成長の進捗度合いを測ってみることを、著者はおすすめしている。
2つ目のアプローチは、リーダーシップは状況に左右されるという考え方がもとになっている。この考え方は、仕事上での知識を重視している。技術的・専門的知識は権威へと結びつき、他者の信頼を生み出すと考えているのだ。絶えず状況変化が起きている自分の仕事の領域において、柔軟性を保ち続けることが大切だと、著者は考えている。
3つ目のアプローチは、グループの欲求・ニーズに応えるファンクションを使うことで、リーダーシップを発揮できるというものだ。仕事のためにつくられた集団には、確実に共通した3つの欲求が存在する。
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