毎日の中で、こんなことはないだろうか? 入社年次や新卒・中途入社の別がついてまわる、上司の発言だから正しいという空気になる、会議は形式的で本音の議論が交わされない、などだ。いつのまにか組織の慣例に慣れ、「そういうものだ」と思い込み、自分で考えなくなってしまってはいないだろうか。クライアントの要求、上司の指示を、言葉どおりに受け取っていないか? 業務を手順どおりこなしているから正しいはずだと思っていないか? 本当に解決しなければいけない問題は何なのか、もっと突き詰めて「考える」必要があるのではないだろうか。
考える力をつけるには、日ごろからの思考のトレーニングを積み重ねていくべきだ。たとえば、転職や家の購入など人生の選択において、よいシナリオ、悪いシナリオをそれぞれ2年後、10年後といったスパンで想定してみる。常に思考の練習をしていくことで、答えのないことについてどう考えていけばよいか、その方法が自然と身についていくはずだ。
これからの時代を生きていく上で、未来がどうなっていくのかを知るために、マーケットを見通すことは非常に重要だ。世の中の出来事の本質をよく考えてみると、歴史がくり返されていたり、時代の流れができていたりすることに気づく。
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