世界で活躍するビジネスパーソンは英語を流暢に操るものである。そのため、他の人と同じように英語ができなければ、見下されてしまう。モデルで女優の杏は、米・仏進出の経験を振り返り「フランス語は死なない程度に話せます」と言ったそうだ。死なない程度とは、日常的な挨拶や5W1Hを用いた会話など、基礎的なレベルを指す。
基礎的な水準を満たすためには、ビジネス誌の定期購読をすることで英語力を鍛えることが効果的だ。文章を頭の中で音読しながら、読破していくことが良い。
「あなたの職業は何ですか」と聞かれ、日本人の多くは「会社員」と答えるかもしれない。しかし、海外のビジネスパーソンは「経営コンサルタント」などと、より具体的な職業名を答える。個人としての強い職業意識があることが前提なのだ。
個人として労働市場で市場価値を高めるためには、「プロフィットセンター」での経験が重要である。具体的には、マーケティングやセールスといった収益に直結する部門での経験である。もしそれ以外の部署に配属された場合には、専門知識を磨くために大学の夜間コースを受講するというように、自らすすんでスキルを高める努力をすべきだ。
日本のビジネスパーソンは「結果だけでなくプロセスを評価される」という考えがあるため、努力をしていることのアピールをしがちである。しかし、海外の企業では結果や成果が最優先され、「プロセスを評価する」という考え方はないと思っておいた方がよい。
一方で、ゴールに至るまでのアプローチに関しては、自由度が大きい。「すべての人が結果のもとに平等」という単純明快なシステムだと言える。主体的に動いていくことで、評価を取りに行く姿勢を持つことが肝要だ。
欧米では「何となく」といった曖昧さは好まれず、何事も論理的な考えを求められる。特に数字で示せるデータというような、確かな裏付けが求められることが多い。まずは様々な裏付けをもとに、論理的に説明できるように訓練しよう。
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