10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと

答えのない不安を自信に変える賢者の方法
未読
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10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと
出版社
SBクリエイティブ
出版日
2015年07月10日
評点
総合
4.0
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.5
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おすすめポイント

想像してみてほしい。10年後、あなたはどこで何をしているだろうか。その未来は、あなたにとって納得のいくものだろうか。もし、自身の将来や社会の状況に不安を感じるとしたら、ぜひ本書を手に取っていただきたい。「正解のない、先の見えない時代をどう生きるべきか」という本質的な問いに、経営者として多くの企業を成功させ、思想家としても活躍する著者が正面から答えてくれる。

構成も至って分かりやすい。27歳、彼女なし、つぶしのきかない仕事をしている「僕」は、友人の結婚式で身なりのいい紳士に声をかけられる。「成功することは誰でもできる。特にこれからの10年間の生き方次第で結果が大きく変わる」という紳士の言葉に、「僕」は惹きつけられ、対話を重ねるようになる。

「成功するためのただ1つの秘訣」から始まった紳士と「僕」の対話は、日本の将来から「信頼残高」の増やし方、人間関係の悩みまで多岐にわたる。読者は小説を読むように2人の会話を追いかけながら、社会や環境の変化に負けない、考え方の本質を知ることができる。

ぜひ最後まで読み通し、心に残ったキーワードについて、思索と実践を繰り返しながら理解を深めてほしい。紳士との対話を通じて「僕」が自分なりの夢を持つことができたように、10年後の自分を変える読書体験になるはずだ。

著者

山口揚平(やまぐち ようへい)
事業家・思想家。早稲田大学政治経済学部卒。東京大学大学院。1999年より大手外資系コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供する。2010年に同事業を売却。クリスピー・クリーム・ドーナツの日本参入、ECプラットフォームの立ち上げ(のちにDeNA社が買収)、宇宙開発事業・電気自動車(EV)事業の創業・投資および資金調達にかかわる。その他、Gift(ギフト:贈与)経済システムの創業・運営、劇団経営、世界遺産都市ホイアンでの2店舗創業(雑貨・レストラン)・海外ビジネス研修プログラム事業、日本漢方茶事業、アーティスト支援等、複数の事業・会社を経営する傍ら、執筆・講演を行っている。専門は貨幣論・情報化社会論。NHK「ニッポンのジレンマ」論客として出演。テレビ東京「オープニングベル」、TBS「6時のニュース」日経CNBC放送にコメンテーターとして出演。慶應義塾高校非常勤講師、横浜市立大学・福井県立大学・アカデミーヒルズなどで講師をつとめた。著書に、『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(ランダムハウス講談社)、「デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座」(日本実業出版社)、『世界を変える会社の創り方』(ブルー・マーリン・パートナーズ)、『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(アスキー・メディアワークス)、『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』(ダイヤモンド社)等がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    成功するための秘訣はただ1つ、「成功するまでやり続けること」である。
  • 要点
    2
    21世紀は格差が広がり、個人の傾向によって5つの階層に分かれることになる。日本では、あと10年で階層の蓋が閉じると考えられる。
  • 要点
    3
    日本社会は「タテ社会」から「ヨコ社会」への大きな変化の中にある。ヨコ社会で重要なのは、お金を持つことでなく、「信頼残高」を増やすことだ。
  • 要点
    4
    人生のテーマはたった1つ、「こじらせた自己評価をマイナスからゼロまで持ってくる」こと。これから10年かけて、自分を取り戻す旅に出ると考える。

要約

【必読ポイント!】 成功への近道は「学び方を学ぶ」こと

成功するためのたった1つの方法

成功することは誰にでもできる。特にこれからの10年間の生き方次第で、結果は大きく変わる。成功するための秘訣はただ1つ、「成功するまでやり続けること」である。多くの人が成功するまでやり続けることができないのは、続けるための「仕組み」を最初に考えないことに原因がある。

たとえば、健康のためにジムに通うことを決意したとする。だが、成功する人は、いきなりジム通いを始めたりはしない。あらゆる人間のすべての意志は薄弱だ。「意志」や「モチベーション」「やる気」は意味をなさない。成功するためには、まず「計画・実行・修正」のサイクルを作る必要があるのだ。

「計画・実行・修正」のプロセスに「失敗」の概念はない
©iStock/vaeenma

大学受験で志望校に合格するには、ひたすら問題集を解くだけでは意味がない。まず全体の計画を立て、実行し、結果を確認して計画を変更するという一連のプロセスが機能して初めて、問題集を解くという「作業」が意味を持つ。

具体的には、まず受験をクリアするのに必要な項目をすべて洗い出し、時間を見積もって計画を立てる。ここでようやく問題集を開くが、3割くらいしかできなかったとする。ではどうするか。あと7割を習得するためにどれくらいの時間がかかるのかを考えてプランを変更する。「3割しかできなかった」と嘆くのではなく「残り7割を習得するために何が必要か」を言語化・数値化することが特に大切だ。

計画・実行・修正のプロセスの中では、「計画と違った」という事実が「検証」されることはあっても「失敗した」と考える必要はまったくない。

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要約公開日 2015.12.21
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