増幅型リーダーは、才能ある人材を惹きつけ、彼らの能力を存分に発揮させる。そのため、彼らは「才能のマグネット」と呼ばれる。一方、消耗型リーダーも才能ある人材を囲い込むが、メンバーのやる気を失わせる。メンバーの能力を自分の利益のためにしか使わない。その姿はさながら「帝国の構築者」である。
増幅型リーダーは、才能を惹きつける好循環を生むことができる。もともと一流だったメンバーは、増幅型リーダーのもとで能力を伸ばして超一流になり、市場価値を高めていく。するとチーム自体の評判が上がり、ますます多くの優秀な人材が集うようになる。引き寄せた人材をどのように活用するかが重要なのだ。
「才能のマグネット」は、どこにでも人材を探しにいき、各人の天賦の才を発掘し、能力を最大限に活用して、障害を取り除く。
まず、才能のマグネットは、人には多様な才能があることを認め、組織の枠に縛られず優秀なメンバーを確保する。そしてメンバーの行動をじっくり観察することで、各人の生まれもった才能を見つけ出す。才能のマグネットは「自然に身についていて、簡単に、自発的にできるもの」、つまり天賦の才を本人に伝える。才能は、自覚され、自信につながってはじめて、十二分に発揮されるようになるからである。
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