「転職で階段を昇る」というプラスの意味がないと転職は成功しない。転職で専門性を高めるか、マネジメントに近づくか、どういったステージに上がるのかを考える。30代で転職するなら、「その転職によってある程度、人生戦略の方向性が決まる」という認識を持つべきだろう。
転職を考える際は、「職種」「業種」「勤務地」「種類」の4つを考えて方向性を固めていく。「職種」に関しては、今営業をしている人であれば、引き続き営業を続けたいのか、マーケティングに移りたいのか、あるいは商品開発をしたいのか、等を検討した上で転職を考えるべきである。「業種」に関しても、今いる業種に留まるのか、別の業種にチャレンジするのか慎重に考えよう。「勤務地」は地方・海外も含めて考えたい。企業の「種類」は、思い切ってベンチャーに飛び込むのか、外資系企業にチャレンジするのか等、幅広い選択肢を検討すべきである。
転職活動に際しては、半年から1年はじっくりと考え、転職のキャリアアップ戦略を練ることが理想的である。
20代、30代の転職においては、40代、50代をイメージしておくことが必要だ。つまり、できるだけ計画的に、自分がどういう人生を歩んでいくかで戦略を組むことが肝要である。周囲に転職を経験した人がいれば、「転職はどんなものだった?」「どういう風にして転職活動をした?」というように、具体的に話を聞いてみると参考になるだろう。
転職回数は、20代でMAX1回、30代でのべ回数MAX3回を目安に考えると良い。在籍期間が3年未満だと、本当に成果のある仕事をしたのかを疑われることもあるだろう。3年未満の短い転職、いわゆる「細切れ転職」を繰り返していると、「ジョブホッパー」に見なされがちである。若いうちに短期間で転職を繰り返して履歴書を汚すことは避けておくべきだろう。
「0から1をつくる」起業は、雇われ社長とは異なる次元の仕事である。日本では起業に対する世間の評価は一般的には低いように感じられる。
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