自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方

未読
自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方
自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方
未読
自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方
出版社
サンクチュアリ出版
出版日
2015年10月20日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』、松下幸之助の『道をひらく』、マーティン・セリグマンの『オプティミストはなぜ成功するのか』。

おなじみの名著から、密かに読み継がれている本まで、古今東西の自己啓発本のポイントを凝縮した一冊が本書である。自己啓発というと、「著者の個人的な成功体験が書かれているだけではないか」と訝しがる人もいるかもしれない。しかし本書では、リサーチャーの経験をもとに、著名な自己啓発書の中から、特に効果が高いとされる50の成功習慣が厳選して紹介されている。また、抽象的に感じられやすい成功習慣を、読んだそばから実践できるTo Doにまで落とし込んでいるため、「読んでおわり」から解消されるはずだ。例えば、「いつもより5分だけ早く起きてみる」「ピンチになった瞬間をリストアップする」「ここ1カ月でかなえたいことを紙に書き出す」「エレベーターに乗ったら率先してボタンを押す」「身近な人に1000円以内のプレゼントをする」などである。

これまでに自己啓発書にチャレンジしたものの、挫折してしまった方。分厚い自己啓発書をせっかく読んだのに、書いてある法則を実践に活かせなかった方。そして、自己啓発の名著のポイントを、短時間で押さえたい方。一つでも当てはまる方は、夢を現実にし、豊かな人生を送るための魔法の一冊を見つけるためのガイドブックとして、本書を活用してみてはいかがだろうか。

ライター画像
松尾美里

著者

高田 晋一(たかた しんいち)
成功データアナリスト。
早稲田大学第一文学部哲学科卒業。英国国立ウェールズ大学経営大学院MBAプログラムPostgraduate Diploma取得。大手広告代理店グループにて市場調査やデータ分析を担当し、年間数十本のプロジェクトを運用。
自己啓発や成功哲学を統計的・科学的観点から分析することをライフワークとし、これまでに数百冊の自己啓発書を読破、その成功ノウハウを独自に分析。書籍、各種セミナー、雑誌やウェブサイトの記事などを通じて、分析結果を発表、その普及に努めている。
著書に『「人生成功」の統計学 自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則』(晋一名義、ぱる出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    夢をかなえるには、自分の願いを紙に書いたり、言葉に出したりして、それらを深層心理に刻みつけることが重要である。
  • 要点
    2
    限りある時間を有効活用するには、人生の最期でどうありたいのかを想像し、大事にしたい価値観を知ることが必要だ。
  • 要点
    3
    良い人間関係を築くには、約束を守り、相手を理解し、受け入れることが鉄則である。
  • 要点
    4
    幸せになるためには、「幸せを祈る」「感謝する」「瞑想をする」「よいことに目を向ける」など、シンプルな方法を実践するとよい。

要約

もっと楽しく生きられる習慣

いつもより5分だけ早く起きてみよう

楽しく生きるには、日頃から「少しだけチャレンジングなこと」や新しいこと、楽しくて意義があることに取り組むのが重要である。

ミハイ・チクセントミハイ教授の『フロー体験 喜びの現象学』によると、人間が究極的に「楽しさ」を感じている状態は、「自分の能力に見合った、ちょうどよい難易度の課題にチャレンジしているとき」だという。この無上の喜びを感じる状態を、教授は「フロー」と名づけた。フロー状態になる機会を増やすには、例えば「いつもより5分だけ早く起きる」など、普段より少しハードルが高いことに挑戦することがおすすめだ。

落ち込んだら自分に「突っ込み」を入れよう
anyaberkut/iStock/Thinkstock

ポジティブ心理学の創始者、マーティン・セリグマンは著書『オプティミストはなぜ成功するか』の中で、様々な実験や統計調査から、次のような知見にたどり着いた。それは、学校の成績や営業実績、選挙の得票率、寿命などの面で、悲観主義者(ペシミスト)よりも楽観主義者(オプティミスト)のほうが良い結果を残す、ということである。

では楽観主義になるにはどうしたらいいのか。セリグマンは悲観的な物の見方を変えるために、「ABCDEモデル」という手法を紹介している。まずは落ち込んだときに「困った状況(Adversity)」を書き出し、そのとき抱いた「思い(Belief)」、「その結果行ったこと(Consequence)」を書く。つづいて「思い」に対し、「別の考え方はできないか?」「それは本当に意味があるか?」「根拠があるか?」などと、「反論(Disputation)」することで、自分自身を「元気づける(Energization)」という流れだ。

このように、悲観的になりそうなときには、自分に「突っ込み」を入れることで、くよくよ悩む必要がないことに気づき、すぐに立ち直ることができる。

悩みや迷いがなくなる習慣

ピンチになった瞬間をリストアップ

悩みを抱えたときは、過去にピンチを切り抜けたときを思い出したり、今後起こりうる最悪の事態を覚悟したりすることで、冷静に現状に対処できるようになる。

世界ナンバー1コーチの異名をとるアンソニー・ロビンズ。彼は、ビル清掃をしながら、17歳から2年間で約700冊の成功哲学や心理学に関する本を読みあさり、24歳で億万長者の仲間入りを果たした伝説的な人物である。

彼の著書『小さな自分で満足するな』の中で、「絶望から抜け出すためのステップ」が紹介されている。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3180/4221文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2016.03.09
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
本を読む人だけが手にするもの
本を読む人だけが手にするもの
藤原和博
未読
成功脳と失敗脳
成功脳と失敗脳
茂木健一郎
未読
「無知」の技法 Not Knowing
「無知」の技法 Not Knowing
スティーブン・デスーザダイアナ・レナー上原裕美子(訳)
未読
どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力
どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力
伊藤嘉明
未読
「洞察力」があらゆる問題を解決する
「洞察力」があらゆる問題を解決する
ゲイリー・クライン奈良潤(訳)
未読
働く力を君に
働く力を君に
鈴木敏文勝見明
未読
ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方
ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方
カイゾン・コーテ中津川茜(訳)
未読
新「ビジネス書」のトリセツ
新「ビジネス書」のトリセツ
水野俊哉
未読