超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?

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超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?
出版社
総合法令出版
出版日
2016年11月02日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書は、経営コンサルティング会社出身であり、のべ3,300人のエグゼクティブと対話した著者の経験に基づく、スマートな生き方をするための指南書だ。「整理」「片付け」「段取り」の3つの観点から、最高のパフォーマンスを発揮する環境のつくりかた、そして、段取りよく仕事を進めるために必要なスキルを、惜しげもなく語っている。

同じ実力なら、デスクの上がキレイなほうにチャンスが流れる――それは、デスクの上がキレイな人のほうが、頼んだ仕事にすぐに取り掛かると思われているからだ、と著者は主張する。反対に、両手が塞がっている人からは、人もお金も去っていくという。なぜなら、両手が塞がるほど荷物を持っているということは、要領が悪い人間であるという証拠だからである。仕事ができない人ほど、デスクの上が汚く、持ち物が多いという著者の指摘に、思わずギクリとさせられてしまう人は少なくないだろう。

デスクがキレイであるということは、仕事をする環境が整っているということであり、それはすなわち仕事の段取りがきちんとできているということである。超一流の人は、仕事のスピードが速い。そして、そのスピードを可能にしているのは、整理整頓されたキレイなデスクなのだ。

物があふれているデスクを前にして、終わらない仕事に埋もれているのであれば、本書を読まない手はない。今すぐページをめくろう。

ライター画像
池田明季哉

著者

千田 琢哉(せんだ たくや)
文筆家。
愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。
東北大学教育学部教育学科卒。
日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。
コンサルティング会社では多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまでの陣頭指揮を執る。
のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって得た事実とそこで培った知恵を活かし、”タブーへの挑戦で、次代を創る”を自らのミッションとして執筆活動を行っている。
著書は本書で113冊目。

本書の要点

  • 要点
    1
    物が多いということは物に依存しているということであり、自分に自信がない証拠である。自信がみなぎってくると、自然に物が少なくなるものである。
  • 要点
    2
    無駄な物を手放し、無駄な動きを省くことで、パフォーマンスは飛躍的に向上する。仕事が速い人は、デスクに無駄な物がない。
  • 要点
    3
    運が良いということは、段取りが良いということである。仕事の段取りが優れている人は人生の段取りも良く、すべてがスムーズに運ぶ。

要約

研ぎ澄まされた環境が最高のパフォーマンスを生む

物が多い状態は恥ずかしいこと

貧しい人の家は、例外なく物が多い。安くて良さそうな物があると、我慢できずについ買ってしまうからだ。

また、バーゲンセールに突撃する人々をよく見てみると、闘争心やコンプレックスを剥き出しにして、殺気立っている人が多いことがわかる。あのような、物や人口の密度が高い場所には、不幸が生じやすいものだ。

一方、年収が上がり、役職が上がってくると、次第に物は少なくなっていく。なぜなら、自分に自信が出てくると、物に依存しなくなるからである。

物が多いということは、物に依存しているということであり、自分に自信がない証拠だ。まず大切なのは、物が多いということは恥ずかしいことなのだと認識することなのである。

成功者は仕事が速い
satura86/iStock/Thinkstock

成功し続けている人たちの共通点は、仕事のスピードが速いこと、そしてそれを可能にさせる環境が整っていることである。最高のスピードを出すための環境を構築するためなら、いくら投資してもかまわない。

「自分の最高のスピードを出せる環境」とはつまり、余計な物がなく、自分の使いやすいように片づけられているということである。机の上が物であふれていたり、パソコンの画面上が汚かったりすると、余計な動きが生じる。その無駄をなくすことこそが成功への道だ。無駄な物がなく、無駄な動きが生まれない研ぎ澄まされた環境が、最高のパフォーマンスを生むのである。

物が増えるのは知恵に投資しないから

気がついたら身のまわりが物だらけになってしまう人がいる。自分としてはそんなに物を買っているつもりはないのに、知らず知らずのうちに買ってしまっている。それはもはや一種の病気である。

そんな人にオススメなのは、見える物ではなく、見えない知恵に投資することだ。勉強にたいする投資はその筆頭である。どんなことでも10年も続ければ、自己紹介で「ちょっとやっています」と胸を張ることができるはずだ。

また、本やセミナーへの投資も有効である。自分の持っているお金を、知恵というかたちで、自分の頭に入れてしまおう。そうすれば、物も増えないし、誰にも盗まれない。本当に価値ある投資対象は、目に見えない物なのである。

その他だと、株に投資することも立派な投資だ。株に投資すれば、否が応でも経済の勉強をしなければならなくなるし、少なくとも物が増えることはない。

無駄な物を持たない

物は手放すことで吸収できる
svetkor/iStock/Thinkstock

本は、手放す瞬間に内容が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。本に限らず、この世のすべてには、手放すことによって吸収できるという法則がある。

また、1年間使わなかった物も取っておいてはいけない。例えば、1年間使わなかった資料を「またいつか必要になるかもしれない」という理由で取っておくと、机の上やキャビネットが資料であふれかえる。すると、

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要約公開日 2016.10.14
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