自動的に夢がかなっていく

ブレイン・プログラミング

未読
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ブレイン・プログラミング
出版社
サンマーク出版

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出版日
2017年08月10日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

『話を聞かない男、地図が読めない女』という本をご存知だろうか。かつて日本でもミリオンヒットし、世界累計発行部数は2700万部を突破した。著者の名はアラン・ピーズとバーバラ・ピーズ。作家としてはいうまでもなく大成功である。だがこの本を出版する前、2人はどん底の状態にいた。

本書に書かれているのは、2人がいかにしてそのどん底から抜け出したのか、その具体的な解決策だ。人間は誰しも、自分の脳にプログラミングできる。そして正しくプログラミングすれば、望むものは手に入る。著者はいう、「桁外れの成功を手にすることができたのは、ブレイン・プログラミングに書かれている内容を実行したからだ」と。

成功に向けた第一歩は、「自分は何を望んでいるのか?」をはっきりさせることだ。自分の目標を思いつくかぎり、紙に手書きで書き出すのである。言葉で聞けば「そんなことか」と拍子抜けするような内容かもしれない。しかしアメリカで行なわれた調査によると、自分の望みを明確に書いた紙を常に持ち歩いている人はわずか3%しかいない。そして大きな成功を収めている人も、わずか3%なのである。

世の中に自己啓発本は無数にあるが、本書はその集大成のような存在だ。何度も読み返して理解を深め、著者のアドバイスにしたがってみてほしい。そしてぜひ、「行動」を重ねてみてほしい。そうすれば人生はいまよりずっと素晴らしくなるにちがいない。

ライター画像
二村英仁

著者

アラン・ピーズ(Allan Pease)
バーバラ・ピーズ(Barbara Pease)
講演家、作家。ビジネスにおける人間関係を語る第一人者として、数々の著書を執筆。18冊がベストセラー入りし、そのうち10冊がベストセラー第1位を獲得。セミナーも毎年30か国にのぼる国々で開催している。日本でも『話を聞かない男、地図が読めない女』『嘘つき男と泣き虫女』などが大成功を収めた。100か国以上で出版され、55の言語に翻訳された著書の累計発行部数は2700万部を突破。各国の多数のメディアにも登場する。夫妻の著作をもとにテレビ番組9シリーズ、舞台4作、映画1作が制作されており、なかでも映画は観客動員数が1億人を超えるヒットを記録した。
夫妻が拠点とするピーズ・インターナショナル・リミテッドでは、アラン・ピーズの講演DVDを販売しているほか、世界の企業や政府機関に向けて研修、セミナーを企画運営している。また、人間関係に関するコラムも月1回発行しており、25か国の2000万人以上が購読している。
オーストラリアの自宅で、子ども6人、孫5人に囲まれ暮らしている。

◎連絡先
Eメール:info@peaseinternational.com
ウェブサイト:www.peaseinternational.com
電話:+61 7 5445 5600
※セミナーや会議にゲストスピーカーとしてアラン・ピーズをお招きください。

本書の要点

  • 要点
    1
    目標を紙に書くと実現すること、口に出すと本当になること、そして引き寄せの法則。これらの現象は、「RAS」と呼ばれる脳のしくみが関係している。
  • 要点
    2
    RASは、脳に入るほぼすべての情報を中継し選別している。RASから得られた情報にもとづき、私たちは感情を生み出したり、次に取るべき行動について考えたりしている。
  • 要点
    3
    RASはその人が信じることについての情報を集め、それ以外の情報はすべて排除してしまう。集める情報の内容を問題にしないのも特徴だ。

要約

人生の鍵を握る脳のシステム「RAS」

「思考の現実化」が科学的に解明
KatarzynaBialasiewicz/iStock/Thinkstock

「頭のなかで考えたことを、心から信じられるなら、人はそれがどんなことでも達成できる」と唱えたのはナポレオン・ヒルだった。しかし1937年の時点では、誰もが「胡散臭い」と相手にしなかった。

しかしいまでは、目標を紙に書くと実現すること、口に出すと本当になること、そして引き寄せの法則で願いが叶うことは、科学的に証明されている。これらの現象は「RAS」と呼ばれる、脳のしくみが深くかかわっているのだ。

RAS(Reticular Activating System)とは、体の生命活動を維持する働きである。私たちが眠り、目覚め、呼吸できるのはRASのおかげだ。加えて意識レベルのコントロールにも、RASは関与している。たとえば特定の事柄を意識すると、それに関する情報ばかり目につく。これもRASの働きによるものである。

「検索エンジン」と「GPSシステム」

RASの存在は、ピサ大学のH・W・マグンとジュゼッペ・モルッチらが発見した。1949年のことだった。その後研究が進められ、RASは脳に入るほぼすべての情報を中継しているとわかった。入ってきた情報を選別し、脳に伝えるか否かを判断するのだ。

脳はRASから情報を受け取ってはじめて、感情を生み出したり、次に取るべき行動について考えたりする。つまりどのような思考や感情、行動が生まれるかは、RAS次第だといえる。

RASの大きな特徴は「検索エンジン」と「GPSシステム」だ。RASはコンピューターで特定のファイルを探すときのように、特定の言葉に意識を引きつけ、関連するものを見つけやすくしてくれる。これが有名な「引き寄せの法則」だ。

また、RASはGPSシステムとまったく同じようにも機能する。GPSを使うときに必要なのは行き先の設定だけだ。あとはナビに従えばいい。これと同様にRASも、いったん目標を決めると、あらゆるところから必要な情報を集めてくれる。しかも達成まで導いてくれるのである。

RASの危険性
Violka08/iStock/Thinkstock

RASのもうひとつの特徴は、「自分が信じること」を確信させる情報しか集めないということだ。しかも内容の如何は関係ない。RASは私たちが考え、信じた道を進むための情報だけを集め、それ以外についてはすべて排除してしまう。

これは新車を購入しようとする場面を想像するとわかりやすい。一度欲しい車種が決まると、街中のいたるところで同じ種類の車を見かけるようになる。なぜならRASによってすべての意識がその車種に向き、それ以外の車種に関する情報は不要なものとして遮断されるからである。だから仮に「世界はひどい場所で、人々は悪意に満ちている」と信じていると、その人が見るニュースは悲惨なものであふれ返ってしまうだろう。

注意すべきなのは、RASは集めた情報について、人がどのように反応するかは気に留めないということである。ただ純粋に、頭のなかを占めている考えに沿うような情報だけをRASは集めてくる。RASをうまく使いたければ、求めるものだけを考えるといいだろう。くれぐれも望まないことに意識を向け、その実現のためにRASをプログラミングしてしまわないよう用心すべきだ。

【必読ポイント!】すべての始まりは望みをはっきりさせること

自分は何を望んでいるのか?

「自分の望みは何か?」という問いに対し、多くの人が明確な答えを出せずにいる。しかし人生で何かを達成したいと願うのであれば、真っ先に自分の望みを特定させなければならない。そしてそのための正しい方法を知る必要がある。

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要約公開日 2018.03.18
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