多くの人が目標を持ち、日々の生活を送っている。同時に、多くの人が「目標をなかなか達成できない」「どんどん目標から遠ざかっている」と感じている。その一因が、「自信のなさ」だ。
著者は、自分の夢や目標に向かっていきたくても、自分自身にブレーキをかけてしまうことを「ドリームキラー」と表現している。ドリームキラーの最たる例が、環境であり、教育だ。中学校や高校受験では偏差値による進路指導が多く行われている。そのため、「自分は偏差値が50だから、同程度の学校に進めばいい」と考えるようになり、自立心がなくなっていく。
また、現在の教育方法では、「苦手科目の点数を伸ばす」「平均点数を上げる」といった形で、できていないところに注力しがちである。そのため、自信が育ちにくくなり、自分の夢や目標を描き、達成していくことが難しくなってしまうのだ。
著者は夢や目標を掲げる前に、まず「心のケア」が必要であると指摘する。そのためには、自分自身を愛し、認め、許すことから始めなければならない。
どうすれば、自己効力感や自己肯定感を高められるのだろうか。著者は、「日誌を書くこと」を推奨している。
日誌を書くことは、自身の内省や振り返りにつながる。毎日、良かったことを文字にして書いていくと、感情と記憶に蓄積され、自然と自己効力感が高まっていく。また、日誌を通して1日の中で心地良かった体験などが記憶されていき、自己肯定感もアップする。
毎日日誌を書いてその日1日を振り返り、客観的に自分を見る訓練をすることで、さまざまな出来事が感情とともに記憶される。その結果、自分自身をよく知ることにつながり、揺るがない自信が身につくのだ。
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