「無理」、「無駄」などの否定語ばかり使っていると、チャンスを逃すだけでなく、自身の思考が停止され、可能性を自ら摘んでしまうことになる。
たとえば海外に移住できるという話があるとする。そんなのはムリだよ、と言った瞬間に、脳は海外移住のための方法を考えなくなってしまう。
海外移住だって、考えればいくらでも可能なやり方が出てくるはずだ。インターネットで国名と不動産を合わせて検索すれば、海外で不動産業を営む日本人にアクセスできる。収入の問題だって、場所に縛られない仕事を選んだり、海外の求人サイトで探したりすることで解決できる。
脳をフル回転させて可能性を論理的に突き詰めていけば、必ず解決方法が見つかるし、ハードルになっていることを解決するためのアイデアも得られるのだろう。
他人への不平不満は、相手だけが変わるべきだという自己中心的態度にほかならない。言っているうちにさらに不満がつのる悪循環になる。愚痴は、自身でガス抜きや問題解決できない無能力さの表れに他ならないし、巡り巡って陰口が本人の耳に届いてしまうことも多い。不平不満を言うことは、自分で自分を追い詰める行為なのである。
成功する人は、生産的に事態を変えることに優先順位を置いているので、愚痴を聞いて慰めてもらう必要がないし、非生産的な言葉や態度が常態化している人からも離れていく。
不満の感情を持ったら、その感情を持ってしまう対象から少し距離を置いてみるか、もしくは自分が変われる点やできることを探すとよいだろう。
誰でも自分の成果や貢献を誇りたいものだ。契約がとれたり、売上が上がったり、何かうまくいったことがあって、そこに自分が関わっていれば、自分のおかげですよ、とアピールしたくなってしまう。
だが、そういったことを自分で言い出した瞬間から、周囲に煙たがられてしまう可能性がある。
だから、こうした時こそ、周囲の協力に感謝するといい。自分の仕事は、社内の上司や部下のサポートや会社という器のおかげでできているのだということを常に忘れず、感謝を表すことだ。こうした態度が、次の仕事につながる信頼関係を作り、「また、あなたと仕事がしたい」と周囲から言ってもらえることにつながるのだから。
ビジネスで成功を収めている人の中には、友達が少ないと自ら言う人が少なくない。彼らは古い友人と、昔話をしたり、傷を舐め合うような話をしたりする時間にはメリットはないと考えているように見えるという。
もちろん、親しい友達と時折旧交を温めることは悪くないが、頻繁につるむと同じ昔話の繰り返しになってしまって生産性がない。愚痴やガス抜きを聞いてもらいたいという気持ちは、自分で問題解決をできないから生まれている。結果を出す人は、
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