意義とは人生の原動力である。意義を持つことは、やる気を出させ、創造性を高めてくれる。さらには、周囲への影響力を高め、健康・スタミナ・打たれ強さを得やすくするという効果も期待できる。成功している女性リーダーは共通して、自分にとって仕事や人生にどんな意義があるかをはっきりと語れる。
仕事を単なる生活の手段と割り切る人もいるが、そこに意義を見つけた者にとっては、仕事はスキルアップの機会となる。そして、より高い役割と報酬の獲得をめざせるようになるはずだ。
何が意義となるかは、人によって異なる。親の期待や上司に言われたこととは別に、自分にとって何が幸せなのかを考えることが重要だ。永続的な充足感を得られるものが何かについて、幼少期の記憶や最近夢中になった経験などから時間をかけて考えれば、自分の環境をどのように変えていけばよいかがわかる。
自分の得意なことを知っていれば、苦手な仕事をわざわざ続ける必要はない。ポジティブ心理学によれば、強みは、好奇心や勇敢さ、ユーモアなどの24の項目に分類できるという。自分の認識や友人の意見などを参考にして強みがわかったら、それを現在の仕事で生かせているかどうかを考えてみるとよい。
強みは時間とともに変化する。新しい強みを身につけるたびに、より成長し、良きリーダーに近づいていく。
「自分が楽しいと感じること」「自分にとって大切なもの」「自分の強み」について、それぞれリストを作ることを著者はすすめている。これら3つの共通点を探すことで、自分の人生の「目的」を見つけられるからだ。目的はインスピレーションや行動力の源泉となってくれる。肩書や期限にはこだわらずに目的を掲げれば、目的に向けた旅の最中にずっと幸せを感じられるにちがいない。
前向きな考え方は、仕事の柱となってくれる。「前向きに考える」とは、事実を直視し、冷静に問題解決の糸口を探れる状態を指す。女性は特に、事実を必要以上に悲観的にとらえてしまいがちだと言われるが、まずは、自分の未来は自分で変えられると信じる必要がある。
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