大人の女のキャリア計画

「5つの柱」で理想の仕事を手に入れる
未読
大人の女のキャリア計画
大人の女のキャリア計画
「5つの柱」で理想の仕事を手に入れる
未読
大人の女のキャリア計画
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

順風満帆にキャリアを築いてきたつもりでも、いつのまにか日々の充実感を得られなくなっていることはないだろうか。マッキンゼーのシニア・パートナーという地位にある著者ですら、同じような経験をしたという。彼女は50歳を迎えてもなお、人からミスを指摘されるのを恐れ、周囲の期待に応えようとしていた。「自分は人生の主人公ではなかった」のである。

そこで著者は次のような問いを立てた。成功した女性リーダーのように、あらゆる女性が理想を手に入れ、幸せになるための「魔法」はあるのだろうか。一見、夢のようなこの魔法を、膨大な数の女性リーダーたちへのインタビューを通して、「5つの柱」としてまとめたのが、本書である。

「意義を見つける」「ものの見方を変える」「手をつなぐ」「どんどん参加する」「パワーを持続させる」。この「5つの柱」を軸に、実際に成功した女性たちの軌跡をたどることで、女性によく見受けられる否定的な感じ方を捨て去り、強力な支援者を得て、大きな充実感を獲得する方法を学ぶことができる。何より、一歩を踏み出す勇気と自信が湧いてくることだろう。

これらの柱の実践は、読者の働き方を確実に変えていく。人生の節目を盛大なファンファーレとともに迎えたいと思う女性には、ぜひ一読をおすすめしたい。

ライター画像
菅谷真帆子

著者

ジョアンナ・バーシュ
Joanna Barsh
マッキンゼーのシニア・パートナー。ハーバード・ビジネススクールのベイカー・スカラー(成績上位5%)。1981年に入社以来、コンサルティング業務に携わる。2004年、「女性が理想のキャリアを築くには何が必要か」を探求するため、女性リーダーへのインタビューを開始。これがマッキンゼーのプロジェクトとなり、その成果が本書に結実した。女性リーダー育成のための講演も多数。ニューヨーク市の女性問題担当コミッショナーでもある。著書に『書くだけであなたの最高の力を引き出す方法』(SBクリエイティブ)がある。

スージー・クランストン
Susie Cranston
マッキンゼー・サンフランシスコオフィスの組織専門コンサルタント。スタンフォード大学学士およびMBA。

本書の要点

  • 要点
    1
    自分が人生の主人公となるためには、人生の意義を見つけ、前向きな思考を身につける必要がある。仕事や人生の意義が明確であればあるほど、幸福感を得られやすい。
  • 要点
    2
    男性に比べ女性は人脈作りに抵抗が強いが、自分に前向きな影響を与えてくれる人との関係を維持することが欠かせない。また、自分がうまくいったときに成果を主張してくれて、失敗したときに立場を擁護してくれる「支援者」を意識的に探す必要がある。
  • 要点
    3
    自分のエネルギーの費やし方を把握し、エネルギーを効果的に使うことが重要だ。

要約

自分の人生の「意義を見つける」

意義は幸福感を高める

意義とは人生の原動力である。意義を持つことは、やる気を出させ、創造性を高めてくれる。さらには、周囲への影響力を高め、健康・スタミナ・打たれ強さを得やすくするという効果も期待できる。成功している女性リーダーは共通して、自分にとって仕事や人生にどんな意義があるかをはっきりと語れる。

仕事を単なる生活の手段と割り切る人もいるが、そこに意義を見つけた者にとっては、仕事はスキルアップの機会となる。そして、より高い役割と報酬の獲得をめざせるようになるはずだ。

何が意義となるかは、人によって異なる。親の期待や上司に言われたこととは別に、自分にとって何が幸せなのかを考えることが重要だ。永続的な充足感を得られるものが何かについて、幼少期の記憶や最近夢中になった経験などから時間をかけて考えれば、自分の環境をどのように変えていけばよいかがわかる。

「苦手」ではなく「得意」に目を向ける

自分の得意なことを知っていれば、苦手な仕事をわざわざ続ける必要はない。ポジティブ心理学によれば、強みは、好奇心や勇敢さ、ユーモアなどの24の項目に分類できるという。自分の認識や友人の意見などを参考にして強みがわかったら、それを現在の仕事で生かせているかどうかを考えてみるとよい。

強みは時間とともに変化する。新しい強みを身につけるたびに、より成長し、良きリーダーに近づいていく。

目的があれば、どんな失敗も乗り越えられる

「自分が楽しいと感じること」「自分にとって大切なもの」「自分の強み」について、それぞれリストを作ることを著者はすすめている。これら3つの共通点を探すことで、自分の人生の「目的」を見つけられるからだ。目的はインスピレーションや行動力の源泉となってくれる。肩書や期限にはこだわらずに目的を掲げれば、目的に向けた旅の最中にずっと幸せを感じられるにちがいない。

人生にとってプラスになるように「ものの見方を変える」

成功しているリーダーは楽観的

前向きな考え方は、仕事の柱となってくれる。「前向きに考える」とは、事実を直視し、冷静に問題解決の糸口を探れる状態を指す。女性は特に、事実を必要以上に悲観的にとらえてしまいがちだと言われるが、まずは、自分の未来は自分で変えられると信じる必要がある。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3266/4222文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2018.02.11
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
健康格差
健康格差
NHKスペシャル取材班
未読
人生100年時代のお金の不安がなくなる話
人生100年時代のお金の不安がなくなる話
出口治明竹中平蔵
未読
技術屋の王国
技術屋の王国
片山修
未読
ファンダム・レボリューション
ファンダム・レボリューション
関美和(訳)アーロン・M・グレイザーゾーイ・フラード=ブラナー
未読
ぼくらの未来をつくる仕事
ぼくらの未来をつくる仕事
豊田剛一郎
未読
中国人の本音
中国人の本音
工藤哲
未読
ロードアイランド・スクール・オブ・デザインに学ぶクリティカル・メイキングの授業
ロードアイランド・スクール・オブ・デザインに学ぶクリティカル・メイキングの授業
ロザンヌ・サマーソン久保田晃弘(監訳)大野千鶴(訳)
未読
新編 教えるということ
新編 教えるということ
大村はま
未読